山本亜希メンタルクリニックのブログ ~千代田区 九段下より~ ごあいさつ
1月も終盤を迎え、
新年のご挨拶をさせていただくにはどうにも時間が経過しすぎてしまいましたが…

改めまして。
皆様、2021年は大変お世話になりました。
そして本年もどうぞよろしくお願い致します。

新興感染症により世の中が一変してから、もう丸2年。
どこにいくにも誰に会うにも、なんとなく気を遣い遠慮しなければいけない日々が
思いの外、長く続いてしまっています。

そんな中でも、
患者さんたちが自分を必要としご来院してくださること。
多くの方と「こんにちは」「また来週お待ちしています」等々、言葉を交わせること。
本当にありがたいと感じています。

思えば、ここ九段下にクリニックを立ち上げて診療を開始したのは2013年の2月4日。
もうすぐ、十年目を迎えることになります。

開院当初、来院患者さんが日に数人、下手すると1人2人、なんていう日もありました。

勤務医時代の上へ下へ、西へ東へドタバタという生活とは全く違う
人生初の「暇疲れ」に戸惑い、時にはこっそり涙を流したりもしましたが
それでも一歩一歩、本当に少しずつ、こつこつとできることを重ねて
たくさんの人に助けていただきながらここまで診療を続けることができました。

苦楽を共にする頼もしいスタッフさん達、
困った時に手を差し伸べてくれる恩師や先輩、同期やもと同僚。
楽しい時間を共に過ごせる友人、親族、家族たち。

気の遠くなるようなたくさんの偶然の積み重ねで、
同じ時間、同じ場所を共有できている
すべての皆さんに感謝しています。

そして、星の数ほどある医療機関の中で
当院を選んで、信頼してご通院くださる患者さん達にも。
皆さんの優しさや強さ、頑張り、勤勉さ等々に触れさせていただき
私自身も多くのことを学び、励まされ支えられてきました。

医師1名の最小単位のちいさなちいさな診療所。

私にできることは決して多くはありませんが
それでも、皆さんの幸福と健康のために精一杯の努力を
これからも弛まずに続けていきたいと思っています。

世の中は、まだまだ不穏な空気に満ちています。
明るい兆しが見えたり消えたり。
それでもそう遠くない未来に平和な毎日が戻ってくることを願いつつ
「いま自分にできることはなんだろう」と問い続けることを忘れずに
二度と戻らない大切な1日を積み重ねていきたいと思います。


2022.01.26 Wed l ごあいさつ l top
新しい一年がはじまりました。
皆様、本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

お正月休みの間、実家近く、渋川市の木曽三社神社に参拝してきました。
800年以上の歴史をもつ神社で、
境内には美しい湧泉と湿地も有することから
神社の周辺一帯が、群馬県の環境保全地域に指定されています。

木々に囲まれた厳かな空間をゆっくり歩いていると
心が洗われる感じがして、
少し元気がほしいなと感じたときに訪れる大切な場所のひとつでもあります。

(こちらの泉を紹介している、美しい写真がたくさん掲載されているサイトを発見いたしました。→「名水アルバム」

初詣でひいたおみくじには
「世のため人のためにつくしなさい、そうすれば福が大きくなるでしょう」
「病気は良くなるが、治り際の養生が肝心です」
「学問は身を引き締めてしっかり取り組みなさい」
と、今の自分の心に染み入る言葉がたくさん記されておりました。

神様からのお言葉を肝に銘じながら、
新しい一年も、一日一日を大切に過ごしていこうと思います。




★当院ウェブサイトはこちらです。診療時間、アクセス等ご確認ください。

★Facebookページはこちらです。
初診の方のご予約可能日の目安をご案内しています。
2016.01.04 Mon l ごあいさつ l top
2015年が終わろうとしている今、
色々な思い出が心の中をめぐっています。

嬉しいことや楽しいこと、幸せなことも数えきれないほどあった一方で
近しい親族が大病をしたり、亡くなったり
また自身の健康問題も勃発したりと、

生きることや働くこと、自分の人生設計について
例年以上に考えさせられる一年でした。



本来、このような業務にかかわるブログで
私的なことについて多くを語るのは好ましくないことなのかもしれませんが
この場を借りて少しお話させてください。



当院のホームページの「診療方針」の欄。
開院前に、家族と一緒にかなりの時間をかけて何度も何度も推敲を繰り返して完成させたものです。

その中に、とても気に入っていたけれども
削除せざるを得なかったフレーズがあります。

「当院では、”主治医の変更”はありません。いつでも院長の私が診察いたします」
「全ての患者さんを初診から終診まで責任もって院長が診察いたします」

開院当初からのこの強い思いは、2年と数か月で
残念ながら、私の体調の問題でいったんあきらめねばならなくなりました。

今年の夏、「網膜剥離」という眼の病気になり
手術を受けることとなってしまったのです。

突然の発症、緊急入院でしたので
業務の調整を十分に行うことが出来ませんでした。
代診の先生のご依頼も当院の希望通りにいかなかったため、
何人かの患者さんには、ご予約通りに診察を受けていただけず
また予約変更をお願いする等、大変にご心配、ご迷惑をおかけしてしまいました。
改めまして、心よりお詫び申し上げます。

幸い、主治医の先生を心から信頼して
安心して治療を受けることが出来ましたし、手術も大成功でした。
視力も視野も日を追って回復傾向にあり、現在日常生活や業務に不便を感じることは全くありません。

とはいえ、療養中には、それはそれは様々な不安が渦巻きました。
当時の日記を読み返すとネガティブな言葉のオンパレードで苦笑いがこみあげてまいりますが
それを今、笑い話にできるのも心身の健康を取り戻せたからこそです。

安全に自由に動き回れる毎日がどれだけありがたいことか
改めて実感をいたしました。

そして、健康を損なってしまったときに
医師の言葉のひとつひとつにどれだけ救われるのかということも。

主治医の先生は、
私を”患者”として労り治療してくださっただけでなく、
ひとりの人間として尊重してくださいました。

入院や手術の日程も、私の仕事に及ぶ影響を最小限にするために細やかにご調整のうえ、
眼科の手術日ではなかった曜日に、
御自身の貴重な時間を割いて手術をしてくださったのです。

私も病院で働いていたことがありますから、よくわかるのです。
大きな組織であればあるほど、本来のルールからはずれたことを実行するのは本当に難しいことだと。

重ね重ね、先生をはじめとしたチームの皆様には頭が下がる思いです。
真摯に医療に取り組む姿からは、本当に多くのことを学ばせていただきました。

先生方、病院スタッフの皆様の御恩に報いるためにも、
そして私の病気治療の為にご迷惑をおかけしまった患者さんへのせめてもの罪滅ぼしのためにも、
新たな一年は、今まで以上に健康に留意しながら
より誠実に、日々診療に励んでまいります。

支えてくださる方、頼りにしてくださる方、応援してくださる方。
たくさんの方の力に支えられて、今日も私は元気にいられます。

いつもたくさんのお心遣いを、本当にありがとうございます。
年の瀬に、皆様に感謝の気持ちをこめて。

山本 亜希



2015.12.28 Mon l ごあいさつ l top