山本亜希メンタルクリニックのブログ ~千代田区 九段下より~ おしごと
東京都千代田区 九段下駅そば
「山本亜希メンタルクリニック」 院長によるブログです。

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2022.01.03 Mon l おしごと l top
2013年2月に開院した当クリニックも
おかげさまで無事に9年目を迎えることができました。

「忙しく働く人がちょっと体調を崩した時、気軽に相談できる場所」を目指し
若さと勢いと情熱で突っ走ってきた日々。

健康に何の不安もなく
よく働きよく遊び、とても幸せな時代でした。

同じ目標を共有できる、熱意のある優秀なスタッフの支えも得て

雨の日も風の日も
雪の日も嵐の日も
3度の入院(網膜剥離×2、膝の手術×1)も乗り越えて
診療を継続できたことを、心から感謝しています。

しかしながら。
気持ちだけは若いつもりでも、
私たちの身体は生身のもの。
時の流れに抗う事はできません。

私もスタッフも9年分、年をとりました。

年齢を重ねた分、
気持ちは柔軟になり、肩の力はうまくぬけるように。
自分であきれるほど振幅の大きかった感情の振れ幅も
小さくなり、
若い頃ずっと感じていた「生きづらさ」からは
ずいぶん距離がとれるようになってきています。
(いつも何かに腹を立て、いつも何かに文句を言って、しょっちゅう泣いている
 そんなちょっと困った若者だったんですよ!!!)

一方で、まさに加齢による影響に他ならないと思いますが、
以前よりも疲労が抜けるのに時間がかかり、
集中力の持続に難がある。
それは残念ながら否めない事実です。



この1年あまり、思いもよらぬ新興感染症の蔓延で
誰もが生き方や時間の使い方、働き方を模索する中、
私も「時間と共に変わっていく自分自身をどうマネジメントし、どう働くべきか」
を考えることがいつしか増えていました。

この場を借りて、今後について少しお話をさせてください。

まずは、診療時間変更のお知らせです。

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18時台の診療を大幅に縮小させていただきます。
特にお仕事帰りにご受診くださっている皆様に
ご不便をおかけする形となることを、まずはお詫び申し上げます。


私にとって働くこと、仕事を通じて世の中に恩返しをしていくことは
生きがいであり、自分の存在理由と言ってもいい大切なものです。

患者さんの温かい言葉に
たくさん励まされ、支えてもらってきました。
誰かが自分を必要としてくれている、その思いがいつも何かを頑張る原動力でした。
そしてそれは、これからもずっと変わらないのだと思います。

皆さまにご迷惑をおかけすることは本当に忍びなく
今回の決断もまさに断腸の思いです。



働き方、時間の使い方を変えなければならないと考えるきっかけのひとつは
ここ数年、次々に飛び込む
同年代の友人知人の大病や早世のニュースでした。

当初は
「大丈夫、私はまだまだ若いし」
「体力もあるし元気だし」
そう自分に言い聞かせて
まともに健康問題と向き合うことをどこか回避していたように思います。

それでも、
数値はときに驚くべき説得力とインパクトをもって
心の中に切り込んでくるもので…

この1年、それまで至ってノーマルだった血圧の値が急に上がってしまい、
減塩しても減量してもほとんど改善がなく

気持ちだけは充実していても、
体は立派に老いてきているのだとようやく自覚すると共に

私の人生も(平均寿命通り生きると仮定して)
折り返し地点をとうに通過していたことに気づき、
愕然としました。



現在、平日は19時まで診療を受け付けておりますが
患者さんをお見送りしてカルテ整理をし、事務作業をしてから帰宅すると
早くて21時、概ね22時から22時半。

診療以外の業務にも家事にもどうしても時間は必要で、
ここ数年、睡眠時間は平均して4時間前後でした。
・・・とても健康的な生活とはいえません。

個人事業主は健康管理も大事な仕事。
万が一、わたしが倒れたら、このクリニックは消滅してしまう運命です。

生涯現役でいたいからこそ
長くこの場所で仕事を続けていきたいからこそ
自分の生活のあり方を、思い切って見直さなくては。

なかなか下がらない血圧計の数字をみては
溜息をつく日々を重ね、
長い長い自問自答の末に
ようやく今の働き方を変えることに決めました。

どうか、ご理解・ご協力いただけますようお願い申し上げます。


変わってしまった世界が再び息を吹き返すまで、おそらくあと何年かかかるでしょう。
あるいは、もしかしたら完全には元に戻らないのかもしれない。

思うとおりにならないことがたくさんです。

会いたい人に会えない。
行きたい場所に行けない。
明るい未来が見えない。

こんな残酷な状況で辛い思いをしている方々を
これからも全力でサポートしていくつもりです。
その気持ちには一点の曇りもありません。

そして開院以来のコンセプトでもあった
「皆様にとって貴重な時間をできるだけ無駄にしたくない」
その思いも変わらないのですが、
そこに重きをおきすぎて自分が健康を損なってしまうのでは本末転倒です。

力は抜きませんが、
力を入れる時間をもう少し少なくし、
自分の身体を今までよりもほんの少し、多めにいたわっていこうと
今はそんな風に思っています。

そして、診療時間の短縮に伴い
できるだけ多くの患者さんに受診機会を提供できるよう、
いくつかご協力をお願いしたいこともございますので
ご覧いただけましたら幸いです。

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ご不便をおかけすることもあるかと存じますが、
時間帯や曜日の変更、
場合によっては治療場所の変更等の手段もご検討いただけたらと思います。

(今回の変更を機に他の医療機関での治療継続をご希望の方はお申し出ください。
 概ね1週間程度でご準備いたします。)

皆様も、健康という大切な財産を
どうぞこれからもしっかり守っていけますように。

そのための一助として
10年目も20年目も元気に診療を続けていける自分であることを願いつつ
筆をおかせていただきます。
2021.04.09 Fri l おしごと l top
(クリニックのFacebookに投稿した記事の一部改変、転載です)

2020年も折り返し地点を過ぎました。

これまでにない、なんとも濃密な半年間だったと思います。

1月に膝の手術のための入院、長期休診。
復帰後、世界中で猛威を振るう新興感染症。
移動や娯楽に制限を受けつつ、
不自由な身体や変わってしまった世界といかに向き合い、日々を過ごしていくべきか。
そんなことを考える毎日でした。
(おかげさまで膝は順調に回復して、
今は日常生活で不便を感じることがほぼない状態になっています!)

昨今の感染症に対する報道には、物申したいことが本当にたくさんあります。
でも、大きな声をあげることで
価値観や考え方の合わない人たちの攻撃を受けるのではないかという恐怖も拭えません。
それぞれの感じ方、それぞれの正義があるので本当に難しい問題ですね。

知識は人を勇気づけ、正しい方向に導いてくれます。
しかし、中途半端な見識や不十分な理解は逆に道に迷う結果を引き起こしかねません。

最近の一番強い違和感は、抗体に関する誤解の蔓延。

”抗体”の概念は
「外敵にとりついて自分を守ってくれる」と直感的に理解しやすく、頼もしさを感じさせるので、
独り歩きしやすい側面があるのでしょう。
しかし。「抗体があるから安心」あるいは「抗体がないから不安」という
誤った認識を持っている方が多すぎる現状に、強い危惧を抱いています。

「まだまだ抗体保有率が低い。
 だからこのあと第二波、第三波が必ずやってくる!」という誤解
をしている人が、
医師も含めあまりに多いことに驚きます。
人間の免疫システムは抗体によってのみ担われているわけではありません。
そして感染して抗体を産生するようになった個体においても、
それが一生涯の防御を担ってくれるという証拠も現段階では明らかではないのです。

コロナウイルスの大流行を経験し「恐れ過ぎず、油断しすぎず」のさじ加減を適宜微調整するために、
たくさん論文を読むようになりました。

ここ数年、雑誌に掲載される前の「査読前論文」を無料で公開しているデータベースが複数あります。
私の学生時代にはありえなかったことです。すごいなぁ!

査読前論文は最終的に誤りが指摘されたり、取り下げられたりすることもあるので
取捨選択にある程度の慎重さは求められますが

ここ1-2週間の間、複数の研究者が

●新型コロナに関しては、無症状感染者や軽症者は抗体が作られにくい。
 血液中に抗体が検出される期間もそう長くない。

●しかし、無症状感染者や軽症者で抗体が作られなかったケースの多くで、
 抗体を介さない「細胞性免疫」による免疫機構が働いている形跡が認められる。

●抗体だけを指標に判断すると、実際の感染既往者を少なく見積もってしまう恐れがある。

という報告をしております。
これは、「抗体保有者が多くなくても集団免疫は成立しうる」という仮説を支持するものです。

「交差免疫」という考え方もあります。
新しい病原体が体内に侵入したとき、過去に構造の似た病原体を撃退したことのある個体は、
既にもっている免疫を使って新しい病原体をも撃退できるという現象です。
ありふれた風邪のウイルスである、新型ではないコロナウイルスに感染した経験のある方の免疫システムが、
新型コロナウイルスにも有効であるという仮説も唱えられ、それを支持する研究結果も報告されています。

過剰に恐怖だけを煽る報道は、百害あって一利なしですよね・・・

免疫の役割、抗体の役割はこれからもっと明らかになっていくと思います。
その知見が、治療に役に立ち、私たちの平穏な生活の助けになるよう、正しく共有されていくことを祈っています。


2020.07.01 Wed l おしごと l top
個人のFacebookに投稿しておりましたが
多くの方に反響をいただきましたので、
こちらでも共有致します(一部改変)


世界中で猛威を振るっているコロナウイルス感染症。

正しく敵を知ってこそ、立ち向かうことができると信じていますが
巷にあふれる玉石混交の情報の渦におぼれそうな方も多いと思います。


感銘を受けた

「わかりやすく」
「シンプルに」
「偏りなく」

まとまった感染対策等々の資料を共有致します。


どれだけの情報を、どれくらいの頻度で仕入れて
取捨選択をどのようになすべきか?

誰かにとっての正解が、別の誰かにとっては不正解だったりするので
とても難しい局面だなとしみじみ感じています。

そしてこれまで何も考えずに享受していた
健康と安全のありがたさも。

既にここが情報過多になっている感も否めませんが💦
どなたかのお役に少しでも立てたら幸いです。


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ぬまがさワタリさんによる
イラスト図解! これが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)だ



ユーモアたっぷりのイラストで
わかりやすくウイルスの生態や対策の基本を紹介

※理解のしやすさを優先して簡略化されています。
 すこしだけ気になる箇所があるので、記事の最後で簡単に解説。(注1)
__________________

宮沢孝幸医師(京都大学)によるフライヤー

何に気を付けて行動するべきかシンプルに記載。

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早川(眞鍋) 葉子医師によるFB投稿
「コロナ感染から身を守る方法」


実践的でわかりやすい、平易な言葉で書かれた記事です。

どの程度ウイルスが残留するかについては「72時間」との断言はどうやらできない見込みとの論文もあり。
概略を下部に記載しております。

__________________

「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」

エビデンスの確からしさによる情報分類、
書籍の紹介等が役に立ちます。

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玉井道裕医師(諏訪中央病院)による
新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書


時折専門的表現もありますが
図表を多用し、多くの方にわかりやすく訴えかける資料です。

●前編:一般的知識 
●後編:爆発的流行に際しての心構え
●続編:地方に住んでいる方のために(4/10発表)

__________________

新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会

一般的知識、日常の過ごし方
体調不良時の過ごし方
集中治療が必要になった時のための準備

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東洋経済オンラインの国内の感染状況の図表


日別、累計に切り替えて視覚的に状況を把握できます。

__________________

神奈川県医師会の声明文


軽率な行動をとる若者、マスコミに惑わされて不安な方向けの提言

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自営の方、生活に困窮している方へ
融資制度や助成金のご案内


最新の情報をチェックし、早めの準備をしておくことをお勧めします。

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【以下は医療従事者向け、難しい表現がやや多めです】

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白木公康 医師・木場隼人 医師
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察 


このページから
COVID-19治療候補薬アビガンの特徴
COVID-19を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴
にもリンク貼られています
__________________


追伸 
(注1)
最初にあげたぬまがさワタリさんの資料
とてもわかりやすくまとまっているのですが
3ページ目の「感染力」のイラストは検討が必要と感じます。
掲載のイラストですと「感染者が必ず倍々ゲームで増えていく」
かのような印象を受けられるのではないでしょうか。

更なるエビデンスの集積が待たれますが、
現在のところは
「感染した人のうち、他人には感染を広げていない者が8割程度」との認識をもっておくといいと思います。


(注1)

「コロナ感染から身を守る方法」の補足

4/2に科学雑誌に掲載された論文によれば(概要こちら
物質表面にコロナウイルスがとどまる時間は単純に「72時間」とはいえない可能性があります

【 超概略 】

コピー用紙・ティッシュペーパー→3時間後には検出されず

木材・布→2日後には検出されず
紙幣→4日目には検出されず

ステンレス・プラスチック→7日目には検出されず

※「一定の条件下で感染性のあるウイルスの検出される時間的限界」を示すあくまでもサンプルです。
 「ウイルスの付着した物体に接すると必ず感染する」ということでもないですし、「この時間経過していたら絶対安全」とも言えません。ウイルスの量、気温、湿度等の条件で変わってくる数値なので、あくまでも一つの目安として。

【 端折り過ぎの研究結果一部抜粋 】

ウイルスを含んだ溶液をしみこませた様々な物品の
室温22度、湿度65%の環境下で
一定時間(30分、3時間、6時間、1日、2日、4日、7日)経過後の観察では

コピー用紙とティッシュペーパーの表面では、30分後まで感染力を持つウイルスが検出されたが、3時間後には検出できなくなった。

木材の表面と布の表面では、3標本のうち1標本にのみ、1日後まで感染力を持つウイルスが検出されたが、2日目には全ての標本が陰性になっていた。

一方で、紙幣表面では2日後まで(4日後には陰性化)、
ステンレス表面とプラスチック表面では4日後まで(7日後には陰性化)、感染性のあるウイルスが検出できた。

【 消毒はとても有効 】

家庭用の漂白剤でもウイルスの除去に効果あります!
 

2020.04.13 Mon l おしごと l top
有名な元プロ野球選手が、覚せい剤取締法違反で逮捕されました。

世間から注目を浴び続けるアスリートの世界は
過酷なトレーニングに耐え、
常に結果を出すことを求められ・・・
苦難の連続なのだろうと想像します。

苦しい時も成果があがらない時にも
常に寄り添ってくれる誰か
すがることのできる何かの存在があれば
真っ暗闇の中であっても、それがひとすじの光になるのかもしれなかったのに

彼は、薬物に救いを見出してしまった。
そして依存症という病に飲みこまれてしまった。

彼がしかるべき治療を受け、罪は罪としてきちんとつぐない、
また世の中に居場所を得られる日が来ることを
願ってやみません。





    神様

    私にお与えください

    自分に変えられないものを 受け入れる落ち着きを

    変えられるものは 変えて行く勇気を

    そして 二つのものを見分ける賢さを


        God grant me the serenity
        to accept the things I cannot change;
        courage to change the things I can;
        and wisdom to know the difference.

                    
                   



神学者ラインホルド・ニーバー(1892-1971)により書かれた祈りの言葉は、
アルコール依存症や薬物依存症の方々の自助グループでしばしば唱和されます。
日本では「小さな祈り」「平安の祈り」と呼ばれています。



「変えられることと変えられないことを見分ける」こと。
そして、「変えられないものを受け入れる」こと。

ひとが生きていく上で、とても大切で
でも時々見失いそうになることのように思います。





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2016.02.17 Wed l おしごと l top