山本亜希メンタルクリニックのブログ ~千代田区 九段下より~ 2013年03月
日曜日は普段とは違うルートでクリニックに向かいます。
飯田橋駅から目白通りで九段下交差点まで歩きます。
途中にパワースポットで最近有名な東京大神宮もあります。
ちなみにクリニックのある九段の氏神様は、筑土八幡です。

日曜日は、JRAのウインズ、太井のオフトの場外売り場もあるためか、
普段より、にぎやかですね! ガードマンが出るくらいの
混雑で人の流れも普段と違います。

ましてや、観測史上最速で満開になってしまった桜を愛でるため
日本中から観光客が集まってくる本日などは、満員電車並みの人出でした。

ちなみに、私は自分も馬に乗るので、サラブレッドの競馬も好きです。
でも、そうなると買うときは、パドックで様子や装蹄を見ないと納得できないのと、
そうすると、下手に馬の気持ちや様子がわかる分、
判断が余計に難しくなるという難点があります

その点、競輪は人が人力で競争するという世界的にも珍しいギャンブルです。
精神科医として、その人の様子や気持ちがわかるかというと、それは秘密(笑)
でも、自慢じゃないですが、やっぱり馬より勝率が高い!

(なお、私の故郷、群馬県は全国に例のないほど公営ギャンブルの盛んな県でした。
 地方競馬は廃止になりましたが、競輪もオートレースもございます。)

話があちこちに飛んでしまいましたが…

今日も一日、お仕事がんばります。
2013.03.24 Sun l おしごと l コメント (2) トラックバック (0) l top
3月16日、気象庁より靖国神社の桜の開花宣言がありました。
朝晩の通勤のたび、靖国通りの桜が少しずつほころんできているのを感じます。

クリニックの窓からみえる桜並木が、もう少しで見事に咲き誇るかと思うと
ワクワクしますね。

★当クリニックは、千代田区 さくらまつりに協賛しています!★




「はたらくひとのために、より良い医療を」
東京、千代田区、九段の山本亜希メンタルクリニックです。

漢方薬では、「母子同服」という考え方があります。
有名なところでは、「抑肝散」を夜泣き疳の虫等の症状がでる小児に処方するときに、
その母親にも同時に処方して、服用してもらうというものです。
(抑肝散については、また次回、お話しします。)

「薬は患者にあった適切なものを、必要な量、必要なだけ、患者に処方すべし」という
医学、薬学の概念からは
まったくもってオカシイ、素っ頓狂なお話しですが、
中医学、流れを汲む(日本の)漢方薬でも、
韓国の韓方薬でも同じようです(と聞きました)。

私も、漢方を勉強する以前、この話を聞いた時には、
今から考えれば、本当にお恥ずかしい話ですが、
大笑い、お弁当を食べながら吹き出してしまったことがありました。
大手製薬会社のMRさんが、
自分のところの薬を売りたいから、思いつきでいってる冗談だと思いました

その後、精神科医として臨床経験を少なからず積み、
多くの先生方の研究成果や論文を拝見し、また、漢方薬の効果も臨床で感じる中で、
親子や夫婦でクリニックを訪れる方も意外に多いことに気が付きました。

確かに同じ屋根の下で暮らしている親子は、
少なからず互いに思考や行動など影響しあいます。
親がイライラしていれば、それは子供にも影響を与えます。

特に、子離れの年齢が高くなっている現代社会、
高等教育が普及して親が子供の学費を出す日本では、
欧米より子離れする年齢が遅れ、また晩婚化や世代間経済状況の影響などによって、
親が成人した子供に経済的、精神的な影響を与えつづけるということが
普通におこっています。

おそらく昔の母子同服という概念は、離乳前後、遅くとも成人前だったのでしょう。
しかし、現在の日本では、電話やメールの普及でコミュニケーションが容易になったためか、
特に女性同士である母と娘の場合、一卵性母子といわれるように、
親が就職や結婚、孫の子育てや、家の購入にまで口をはさむことがおきる現状では、
極端な例では、子が50代でも母子同服が有効な場合があります。

私共のクリニックでは、
自費診療の場合であれば、健康保険適用を気にすることなく、
「母子同服」の処方をしています。

あとで、おってご紹介しますが、想像以上に効果が表れる例もありました。

(さすがに、症状が出ていない方(たとえばお母さん)に、税金負担である健康保険適
用を無理にして、
薬を処方することは当クリニックではできないためです(汗))

こういうところで、臆病でありながら、学級委員体質の私の性格が出ています

2013.03.18 Mon l 漢方薬 l コメント (2) トラックバック (0) l top
私がなぜ自分でメンタルクリニックを始めたかについて、
今回は「なぜ、お待たせしない診療を目指すのか?」について少しお話します。

当クリニックのミッションは

「はたらく人に より良い医療を」です。

そのため、
世の中を支えているはたらく人、
ある人は、会社のため、
自分が所属する国家、自治体、団体のため、
家族のため、
もしくは、自分の夢のため、明日のために

それこそ、寝る間も惜しんで、長い通勤時間をいとわず
お昼休みの時間も犠牲にして、忙しく働いている人の貴重な時間を
「できるだけ無駄にしない」
「できるだけお待たせしない」診療を心がけています。

そして、何よりも精神科医である私が
「じっくりと丁寧に話を聞く」ということをすることにより、
早期に適切な治療を行い、早期回復に役立ちたい と思っています。

これが当クリニックのステイトメントです。

ですので、はたらく人が、就業後ちょっとはやめに会社をあがって診療を受けられるよう、
夜19時まで受付を延長しました。
(2021.5.9追記 2021年6月より月曜・火曜・金曜の受付を18時までとさせていただきます)

都心部にクリニックを開いたのも、通いやすいように、オフィスに近いようにという
駅から近い、交通至便な場所としたのは、そんな思いからです。

また、平日、早い時間に診療を受けられない人のために
日曜診療をするようにしました。
(日曜の当直が嫌い、残業も嫌いだった怠け者の昔の私が見たら、
 びっくりする変わりようだと思います(笑))


さて、当クリニックの診療は
当クリニックにお越しいただく患者さん(この表現も実は好きではありません。)と、
当クリニックの医師である私、スタッフとの協同で始まるものだと考えています。
患者さん(クライアント)のためにするもので、
医師のリードで始まるセッションみたいなものだと思います。

そこは、決して医師の一方的な都合や独善が優先されるべきものではないのですが、
限られた時間の中でできるだけ多くの方により良い診療を行うために、
皆様のご協力をお願いをすることがいくつかあります。

たとえば、基本ポリシーの 働く人、患者さんのために
「できるだけ、またせない」を実現化するために
「予約優先制」をとっています。

もちろん、その時間、ジャストインタイムで診療が始まるようにするべく、
最大限の努力をクリニックとして、スタッフ一同準備していますが、
重篤な事象や急患、緊急の事態、前後の診療の状況によって、
多少、前後することがありますことは、そこはどうかご理解ください。
(2021.5.9追記 混雑状況によっては待ち時間の発生する可能性がございますことをご容赦くださいませ。)

そして、保険診療の場合には
私が担当する初診でおおむね30分、再診で10分程度を目安にしています。
本当はもっと多くの時間を患者様のために割きたいという思いが強いのですが、
保険診療を前提とした場合には、残念ながらこのようなキャップを設けざるをえません。

より良い医療を安定して提供するために、皆様のご協力とご理解を賜れますよう
お願い申し上げます。




2013.03.11 Mon l 診療 l コメント (4) トラックバック (0) l top
千代田区 九段下の山本亜希メンタルクリニックです。
今日は、市ヶ谷駅から歩いてクリニックまで来ました。靖国神社の境内を通ってくると
寒い中でも春の気配を木々から感じます。

パンフ~1

(医院のパンフレット用に撮影した写真です。患者さん役を引き受けてくださった女性は、実はかなりの美人さん!)

さて、患者さんからも良くお問い合わせがあり、
院長の私が自分でもつかっている漢方薬(中医薬)についてのお話です。

今回は、「板藍根(ばんらんこん)」について。

「板藍根」は、中国では風邪の季節にはなじみの深い生薬です。
タイセイやホソバタイセイというアブラナ科の植物の根を乾燥させた生薬で、
風邪やインフルエンザにかかった時の熱症状や、のどの痛みなどにお茶代わりに飲んだり、
学校などでは、抽出液を喉にスプレーするなどの方法で広く利用されています。

漢方医、古典の世界から見れば、とても新しい生薬で、
そのため日本薬局方には掲載がなく、薬として処方されることはありません。

日本では、医薬品ではないため、保険診療には使えません。
また、医薬品ではなく、毒物劇物でもなく、麻薬や大麻等の流通、所持が禁止されているものでもないので、
食品、健康食品として流通しています。

漢方薬(日本流)でも、中医薬(中国流)では、タンミで生薬を使うことはあまりないので
その点では、珍しい使い方だと思います。

東洋医学
(実際、中国ではこういう言い方しません、この意味、中国語では「日本医学」になります
中国語では、東洋≒日本という感覚です。
つまり東にある国なんでしょう、用例 『東洋鬼』

中医の本を見てみますと、
板藍根は<清熱解毒><涼血利咽>とあります。

証としては、<苦寒性>で、体を冷やすことになりますが、
これを、西洋医学的な対処療法では、解毒作用と抗菌作用、抗ウイルス作用に優れているため、
インフルエンザや扁桃腺炎、ウイルス性肝炎などに用いられています。
ヘルペスや帯状疱疹、顔面神経痛に使う例も報告されています。

私も風邪の初期には予防的に飲むことが多い中成薬です。
お気に入りの中医薬の一つで、
中国にいったときには必ず、顆粒分包されたものを買い求めて自分用にストックしています。
日本の精神科医で、中国までいって薬を仕入れて、こんなこと書いている人は少ないんだろうな

漢方薬(日本の)、中医薬(中国の)、韓方薬(韓国の)では、
それぞれ流派や考え方が微妙にことなります。
太極図でいう、陰陽の逆転もあり、逆もまた真で、本当に難しいと思っています。
(だからこそ、勉強のし甲斐もあるのですが)
2013.03.01 Fri l 漢方薬 l コメント (0) トラックバック (0) l top