山本亜希メンタルクリニックのブログ ~千代田区 九段下より~ 2013年09月
今日から9月です。

先月の終わり頃、いったん少し涼しい時期がありましたが、
この週末は猛暑が復活。

気候のめまぐるしい変化に心身が悲鳴をあげている方が
ここ数日増えているようです。

暑さ、湿邪、冷房の冷えによるものもあれば
暴飲暴食によるもの、行楽疲れ、行楽後の憂いなど、
この季節の不調を引き起こす原因は多岐にわたります。

なんとなくだるい、食欲がない、活気がない、
頑張りたいけど頑張れない・・・
夏の終わり~秋のはじめによく聞かれる訴えですが、
こういった症状の改善に、漢方薬は非常に効果的です。

この季節の倦怠感に対して、まず思い浮かべる漢方薬は、

補中益気湯(ツムラ 41番)
六君子湯 (ツムラ 43番)
十全大補湯(ツムラ 48番)
清暑益気湯(ツムラ 136番)

でしょう。

もちろん、症状、体質、身体所見によって使い分ける必要がありますが
これらの多くは基本的には食欲不振の処方です。

医食同源 という言葉もありますように、
食事が十分に摂れなければ、倦怠感は解決できません

ちなみに私は、疲れた時に栄養ドリンクを飲むような気持ちで補中益気湯を服用します。
体が欲しているのでしょう、お湯に溶かしていただくと、とても美味しく感じます。




※ 追記 :漢方薬での治療を望んでご来院いただく患者さんへ ※

ブログに記事を多く書いているからでしょうか、
このところ漢方薬での治療を希望して来院される方が非常に多くなっております。

私自身は漢方の良さを肌で感じており、
より多くの方のお役にたてればと心より願っておりますが、
「すべての患者さんを漢方治療のみでよい方向に導ける」と考えている訳では
決してございません。

抗うつ薬・抗不安薬・睡眠導入剤・感情安定薬等にも得難い効果があります。
病状・社会的背景・疾患の種類により、
漢方薬での治療が不適当と判断することもございます。

その旨、どうぞご了承いただければ幸いです。
2013.09.01 Sun l 漢方薬 l コメント (0) トラックバック (0) l top