山本亜希メンタルクリニックのブログ ~千代田区 九段下より~ 2017年12月
「待合室のドラセナが蕾をつけた」と記事を書きつつ
その後のご報告を怠っておりました。

ゆっくりと順調に蕾を膨らませて、
ついに…





こんな可憐な花が開きました!

しかし、噂に聞いていた通り
かなり香りの強いお花でございました。

待合室から診察室まで、十数メートルの距離をものともせず
ジャスミンを50倍濃縮にしたような香りが届いて
嬉しいやらちょっと戸惑うやら。

お花たちもいまはその役目を終えて、静かに旅立ちました。

次にお目にかかれるのはまた5年後か、10年後か…。

その時を待ちながら、一日一日を大切に過ごして参ります。
2017.12.28 Thu l 未分類 l top
来年2月で5周年を迎える当院。
オープンの時にお祝いで頂戴した観葉植物たちも、
皆さんに見守られながらすくすくと成長しています。

先日、待合室のドラセナが蕾をつけた!とFacebookに投稿しました。
11月24日の状態がこちら。
d1.jpg

そして、10日あまりが経過し…
d2.jpg

現在はこんなふうに姿をかえています。
夕方にだけ開くというドラセナの花。
いつの日かその姿を愛でることができるのでしょうか。



早いもので、今年も残すところあと一か月を切りました。
寒さが一日一日加速する中、
お世話になった方に思いを馳せたり
やり遂げたこと、やり残したことを反芻したりしています。

最近特に強く感じるのは、
メンタルクリニックは、まだまだ多くの方にとって敷居の高い場所なんだということ。

ここのところご来院いただいた患者さんのうち何割かは
「10年前から不眠症だった」
「3年前からずっと気分が沈んでいた」
というように、年単位で不調を抱えておられる方々でした。

心の不調は、長引くと自分自身のみならず
周囲の人間関係にも少なからず影響を及ぼします。
コンディションがよくないがゆえに、
身近な人に対して感情的になってしまったり、
優しくなれなかったり
疑ってしまったり。

支えてくれる人との関係が壊れてしまってからでは
回復に向けての道のりが長く険しいものとなってしまいますし、
「早めに治療を始めた方が回復も早まる」ということを
長年、この仕事を続けてきた身として肌で感じております。

先に述べたような、治療につながるのに時間がかかった患者さんたちからは

「病気だと決めつけられるのが心配」

「いきなり大量にお薬を処方されるような気がして怖かった」

という声がよく聞かれます。

もちろん、診断・治療は医師の大切な仕事です。
医療的介入が必要な方には治療のご提案もいたします。
(服薬に抵抗のある方も少なくないですから、
何度かご相談にいらしていただいた上で
薬物療法をスタートすることもございます。)
メンタル不調の治療は、まずは医師と患者さんの信頼関係を築くところが大切ですし
そこを駆け足でとばしていっても予後はよくないとも感じていますので…。

そして。
治療と同じくらい、もしかしたらそれ以上に
「病気に至る前の段階でご相談にきていただくこと」
「患者さんにとっての駆け込み寺としてクリニックが機能すること」も大切なことだと感じています。

仕事のこと、家庭のこと、自分自身のことについて思い悩み
少し体調を悪くした患者さんが受診されたとき
「お話をきいてもらって安心した」
「もしも、もっと調子が悪くなったらここに相談に来ればいいと思ったら気が楽になった」

そんなありがたい言葉を頂戴することもあります。
開業していて本当によかったと、心から思える瞬間です。

誰かに話すことで解決の糸口が見えたり
問題の整理が出来て気持ちが楽になることもあるでしょうし、
そのお手伝いをさせていただけたらと思っています。

眠れない、不安がある、イライラする、ドキドキするなどのお困りごとがある方。
ひとりで悩まず、まずは一度、ご相談に訪れてみてください。


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2017.12.06 Wed l 診療 l top