山本亜希メンタルクリニックのブログ ~千代田区 九段下より~ 9年目を迎えた当院より、皆様に大切なお知らせ(2021.4.9)
2013年2月に開院した当クリニックも
おかげさまで無事に9年目を迎えることができました。

「忙しく働く人がちょっと体調を崩した時、気軽に相談できる場所」を目指し
若さと勢いと情熱で突っ走ってきた日々。

健康に何の不安もなく
よく働きよく遊び、とても幸せな時代でした。

同じ目標を共有できる、熱意のある優秀なスタッフの支えも得て

雨の日も風の日も
雪の日も嵐の日も
3度の入院(網膜剥離×2、膝の手術×1)も乗り越えて
診療を継続できたことを、心から感謝しています。

しかしながら。
気持ちだけは若いつもりでも、
私たちの身体は生身のもの。
時の流れに抗う事はできません。

私もスタッフも9年分、年をとりました。

年齢を重ねた分、
気持ちは柔軟になり、肩の力はうまくぬけるように。
自分であきれるほど振幅の大きかった感情の振れ幅も
小さくなり、
若い頃ずっと感じていた「生きづらさ」からは
ずいぶん距離がとれるようになってきています。
(いつも何かに腹を立て、いつも何かに文句を言って、しょっちゅう泣いている
 そんなちょっと困った若者だったんですよ!!!)

一方で、まさに加齢による影響に他ならないと思いますが、
以前よりも疲労が抜けるのに時間がかかり、
集中力の持続に難がある。
それは残念ながら否めない事実です。



この1年あまり、思いもよらぬ新興感染症の蔓延で
誰もが生き方や時間の使い方、働き方を模索する中、
私も「時間と共に変わっていく自分自身をどうマネジメントし、どう働くべきか」
を考えることがいつしか増えていました。

この場を借りて、今後について少しお話をさせてください。

まずは、診療時間変更のお知らせです。

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18時台の診療を大幅に縮小させていただきます。
特にお仕事帰りにご受診くださっている皆様に
ご不便をおかけする形となることを、まずはお詫び申し上げます。


私にとって働くこと、仕事を通じて世の中に恩返しをしていくことは
生きがいであり、自分の存在理由と言ってもいい大切なものです。

患者さんの温かい言葉に
たくさん励まされ、支えてもらってきました。
誰かが自分を必要としてくれている、その思いがいつも何かを頑張る原動力でした。
そしてそれは、これからもずっと変わらないのだと思います。

皆さまにご迷惑をおかけすることは本当に忍びなく
今回の決断もまさに断腸の思いです。



働き方、時間の使い方を変えなければならないと考えるきっかけのひとつは
ここ数年、次々に飛び込む
同年代の友人知人の大病や早世のニュースでした。

当初は
「大丈夫、私はまだまだ若いし」
「体力もあるし元気だし」
そう自分に言い聞かせて
まともに健康問題と向き合うことをどこか回避していたように思います。

それでも、
数値はときに驚くべき説得力とインパクトをもって
心の中に切り込んでくるもので…

この1年、それまで至ってノーマルだった血圧の値が急に上がってしまい、
減塩しても減量してもほとんど改善がなく

気持ちだけは充実していても、
体は立派に老いてきているのだとようやく自覚すると共に

私の人生も(平均寿命通り生きると仮定して)
折り返し地点をとうに通過していたことに気づき、
愕然としました。



現在、平日は19時まで診療を受け付けておりますが
患者さんをお見送りしてカルテ整理をし、事務作業をしてから帰宅すると
早くて21時、概ね22時から22時半。

診療以外の業務にも家事にもどうしても時間は必要で、
ここ数年、睡眠時間は平均して4時間前後でした。
・・・とても健康的な生活とはいえません。

個人事業主は健康管理も大事な仕事。
万が一、わたしが倒れたら、このクリニックは消滅してしまう運命です。

生涯現役でいたいからこそ
長くこの場所で仕事を続けていきたいからこそ
自分の生活のあり方を、思い切って見直さなくては。

なかなか下がらない血圧計の数字をみては
溜息をつく日々を重ね、
長い長い自問自答の末に
ようやく今の働き方を変えることに決めました。

どうか、ご理解・ご協力いただけますようお願い申し上げます。


変わってしまった世界が再び息を吹き返すまで、おそらくあと何年かかかるでしょう。
あるいは、もしかしたら完全には元に戻らないのかもしれない。

思うとおりにならないことがたくさんです。

会いたい人に会えない。
行きたい場所に行けない。
明るい未来が見えない。

こんな残酷な状況で辛い思いをしている方々を
これからも全力でサポートしていくつもりです。
その気持ちには一点の曇りもありません。

そして開院以来のコンセプトでもあった
「皆様にとって貴重な時間をできるだけ無駄にしたくない」
その思いも変わらないのですが、
そこに重きをおきすぎて自分が健康を損なってしまうのでは本末転倒です。

力は抜きませんが、
力を入れる時間をもう少し少なくし、
自分の身体を今までよりもほんの少し、多めにいたわっていこうと
今はそんな風に思っています。

そして、診療時間の短縮に伴い
できるだけ多くの患者さんに受診機会を提供できるよう、
いくつかご協力をお願いしたいこともございますので
ご覧いただけましたら幸いです。

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ご不便をおかけすることもあるかと存じますが、
時間帯や曜日の変更、
場合によっては治療場所の変更等の手段もご検討いただけたらと思います。

(今回の変更を機に他の医療機関での治療継続をご希望の方はお申し出ください。
 概ね1週間程度でご準備いたします。)

皆様も、健康という大切な財産を
どうぞこれからもしっかり守っていけますように。

そのための一助として
10年目も20年目も元気に診療を続けていける自分であることを願いつつ
筆をおかせていただきます。
2021.04.09 Fri l おしごと l top