千代田区 九段下の山本亜希メンタルクリニックです。
今日は、市ヶ谷駅から歩いてクリニックまで来ました。靖国神社の境内を通ってくると
寒い中でも春の気配を木々から感じます。

(医院のパンフレット用に撮影した写真です。患者さん役を引き受けてくださった女性は、実はかなりの美人さん!)
さて、患者さんからも良くお問い合わせがあり、
院長の私が自分でもつかっている漢方薬(中医薬)についてのお話です。
今回は、「板藍根(ばんらんこん)」について。
「板藍根」は、中国では風邪の季節にはなじみの深い生薬です。
タイセイやホソバタイセイというアブラナ科の植物の根を乾燥させた生薬で、
風邪やインフルエンザにかかった時の熱症状や、のどの痛みなどにお茶代わりに飲んだり、
学校などでは、抽出液を喉にスプレーするなどの方法で広く利用されています。
漢方医、古典の世界から見れば、とても新しい生薬で、
そのため日本薬局方には掲載がなく、薬として処方されることはありません。
日本では、医薬品ではないため、保険診療には使えません。
また、医薬品ではなく、毒物劇物でもなく、麻薬や大麻等の流通、所持が禁止されているものでもないので、
食品、健康食品として流通しています。
漢方薬(日本流)でも、中医薬(中国流)では、タンミで生薬を使うことはあまりないので
その点では、珍しい使い方だと思います。
東洋医学
(実際、中国ではこういう言い方しません、この意味、中国語では「日本医学」になります
)
中国語では、東洋≒日本という感覚です。
つまり東にある国なんでしょう、用例 『東洋鬼』
中医の本を見てみますと、
板藍根は<清熱解毒><涼血利咽>とあります。
証としては、<苦寒性>で、体を冷やすことになりますが、
これを、西洋医学的な対処療法では、解毒作用と抗菌作用、抗ウイルス作用に優れているため、
インフルエンザや扁桃腺炎、ウイルス性肝炎などに用いられています。
ヘルペスや帯状疱疹、顔面神経痛に使う例も報告されています。
私も風邪の初期には予防的に飲むことが多い中成薬です。
お気に入りの中医薬の一つで、
中国にいったときには必ず、顆粒分包されたものを買い求めて自分用にストックしています。
日本の精神科医で、中国までいって薬を仕入れて、こんなこと書いている人は少ないんだろうな
漢方薬(日本の)、中医薬(中国の)、韓方薬(韓国の)では、
それぞれ流派や考え方が微妙にことなります。
太極図でいう、陰陽の逆転もあり、逆もまた真で、本当に難しいと思っています。
(だからこそ、勉強のし甲斐もあるのですが)
今日は、市ヶ谷駅から歩いてクリニックまで来ました。靖国神社の境内を通ってくると
寒い中でも春の気配を木々から感じます。

(医院のパンフレット用に撮影した写真です。患者さん役を引き受けてくださった女性は、実はかなりの美人さん!)
さて、患者さんからも良くお問い合わせがあり、
院長の私が自分でもつかっている漢方薬(中医薬)についてのお話です。
今回は、「板藍根(ばんらんこん)」について。
「板藍根」は、中国では風邪の季節にはなじみの深い生薬です。
タイセイやホソバタイセイというアブラナ科の植物の根を乾燥させた生薬で、
風邪やインフルエンザにかかった時の熱症状や、のどの痛みなどにお茶代わりに飲んだり、
学校などでは、抽出液を喉にスプレーするなどの方法で広く利用されています。
漢方医、古典の世界から見れば、とても新しい生薬で、
そのため日本薬局方には掲載がなく、薬として処方されることはありません。
日本では、医薬品ではないため、保険診療には使えません。
また、医薬品ではなく、毒物劇物でもなく、麻薬や大麻等の流通、所持が禁止されているものでもないので、
食品、健康食品として流通しています。
漢方薬(日本流)でも、中医薬(中国流)では、タンミで生薬を使うことはあまりないので
その点では、珍しい使い方だと思います。
東洋医学
(実際、中国ではこういう言い方しません、この意味、中国語では「日本医学」になります

中国語では、東洋≒日本という感覚です。
つまり東にある国なんでしょう、用例 『東洋鬼』

中医の本を見てみますと、
板藍根は<清熱解毒><涼血利咽>とあります。
証としては、<苦寒性>で、体を冷やすことになりますが、
これを、西洋医学的な対処療法では、解毒作用と抗菌作用、抗ウイルス作用に優れているため、
インフルエンザや扁桃腺炎、ウイルス性肝炎などに用いられています。
ヘルペスや帯状疱疹、顔面神経痛に使う例も報告されています。
私も風邪の初期には予防的に飲むことが多い中成薬です。
お気に入りの中医薬の一つで、
中国にいったときには必ず、顆粒分包されたものを買い求めて自分用にストックしています。
日本の精神科医で、中国までいって薬を仕入れて、こんなこと書いている人は少ないんだろうな

漢方薬(日本の)、中医薬(中国の)、韓方薬(韓国の)では、
それぞれ流派や考え方が微妙にことなります。
太極図でいう、陰陽の逆転もあり、逆もまた真で、本当に難しいと思っています。
(だからこそ、勉強のし甲斐もあるのですが)