山本亜希メンタルクリニックのブログ ~千代田区 九段下より~ 「働く人のためのクリニック」として(2)
精神科の医療機関に近寄り難い理由をリサーチしてみると、社会的条件、偏見を別にすると、

1)睡眠時間を削って仕事をして、体調を崩しているのに、平日昼間、オフィスアワーに時間がとれない。

2)クリニックにいっても、長時間待たされる。

3)クリニックの待合室の雰囲気が悪い

4)診療時間、診察時間が短い
 
いうことがわかりました。

1)については、もっともで、
診察の中で話を伺っても強く思うことでした。
医師の自分が体調を崩しても、平日昼間に1日休んで病院にいくには相当の覚悟がいります。
結果こじらせることもわかります。

なので、残業、休日出勤が苦手な私ですが、一大決心をして、
夜7時まで受け付け、日曜診療を最初から選びました。

2)については、
予約制を導入し、
忙しく働く方の貴重な時間をできるだけ無駄にしない、
お待たせしない診療をめざすことに決めました。

診療時間が前後するのは当たり前、待たせて当たり前、という医者本位の風潮が
すくなからずあることは、
「初期の段階で適切な治療を受ける」ことを妨げる要因のひとつになっているように思えてなりません。

開業時に読んだ書籍には、
「待たせないと患者さんがありがたみを感じないから、
来院した方を必ず待たせてから診察室に入れるべき」という
トンチンカンな記述もありました。

また、診療科の特性上、体調を崩して通えない、キャンセルが一定数はかならずあるので、
それを見込んで、オーバーブッキングをする。だから待たせるという運営をする医療機関もあるようです。

しかし、初期段階で治療のモチベーションを持続していただくためには
このような仕組みは患者さんにとり、決してプラスには働きません。

ですので、ここは、診療効率を悪化させることになったとしても、
お待たせしない診療を目指すという覚悟を決めました。

3)待合室に関しては、これも私の強い思いがある場所ですので
後日改めてここでお話したいと考えております。

4)患者さんの診察に要した時間が5分でも、20分でも、
保険診療では医療機関の収入はまったく変わりません。

全国共通で、都市部でも、田舎でも、医師の経験や能力が異なっても、同じ診療報酬です。
必要、医院の経営を考えれば、20分診療するよりは、回転を良くして、1時間に@人診療しようというようになります。
補助者に話を聞かせて、形式的に医師が診断するというクリニックもあります。

良し悪しは、患者さんが選ぶことですが、
私は、自分できちんと話を聞いて、自分で判断して、患者さんを治療したいと考えています。
そのためには、どうしても初診で30分、再診でも10分は必要です。

本当は、完全に自費で診療をしたいと思っていますが、まだ先のことになると思います。
2013.12.23 Mon l 診療 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

素晴らしい 
現在も、相変わらずの心身共にヘタレた自分ですが。院長先生が、おっしゃる通りにヘタレた自分より社会人の方々への気配りが大事だと思います。何も役に立たない自分は情けなく社会復帰も出来ず悲しいよりか虚しい限りです。このまま一生を終えるのかと想うと、悔しいやら悲しいやら。しかし、愚痴ばかり言ってても仕方がないですね。兎に角、頑張って下さい。現職で働いて通院なさってる患者様は山本院長しか直せませんから(^^ゞ
2013.12.31 Tue l S.N. URL l 編集
S.Nさま
温かい励ましをありがとうございます。
この国は、就職や進学など、途中でその道を続けられなかった方への救いの手があまりに手薄だなと感じています。Nさんにとって、安心できる居場所、必要としてくれる場所があることが回復には絶対に必要ですよね・・・個人のクリニックではできることにどうしても一定の限界があり、お役にたてず申し訳ない限りです。でも、Nさんの声援にいつもいつも支えてもらっています。本当にありがとうございます!
2014.02.15 Sat l 山本 亜希. URL l 編集

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