山本亜希メンタルクリニックのブログ ~千代田区 九段下より~
(クリニックのFacebookに投稿した記事の一部改変、転載です)

2020年も折り返し地点を過ぎました。

これまでにない、なんとも濃密な半年間だったと思います。

1月に膝の手術のための入院、長期休診。
復帰後、世界中で猛威を振るう新興感染症。
移動や娯楽に制限を受けつつ、
不自由な身体や変わってしまった世界といかに向き合い、日々を過ごしていくべきか。
そんなことを考える毎日でした。
(おかげさまで膝は順調に回復して、
今は日常生活で不便を感じることがほぼない状態になっています!)

昨今の感染症に対する報道には、物申したいことが本当にたくさんあります。
でも、大きな声をあげることで
価値観や考え方の合わない人たちの攻撃を受けるのではないかという恐怖も拭えません。
それぞれの感じ方、それぞれの正義があるので本当に難しい問題ですね。

知識は人を勇気づけ、正しい方向に導いてくれます。
しかし、中途半端な見識や不十分な理解は逆に道に迷う結果を引き起こしかねません。

最近の一番強い違和感は、抗体に関する誤解の蔓延。

”抗体”の概念は
「外敵にとりついて自分を守ってくれる」と直感的に理解しやすく、頼もしさを感じさせるので、
独り歩きしやすい側面があるのでしょう。
しかし。「抗体があるから安心」あるいは「抗体がないから不安」という
誤った認識を持っている方が多すぎる現状に、強い危惧を抱いています。

「まだまだ抗体保有率が低い。
 だからこのあと第二波、第三波が必ずやってくる!」という誤解
をしている人が、
医師も含めあまりに多いことに驚きます。
人間の免疫システムは抗体によってのみ担われているわけではありません。
そして感染して抗体を産生するようになった個体においても、
それが一生涯の防御を担ってくれるという証拠も現段階では明らかではないのです。

コロナウイルスの大流行を経験し「恐れ過ぎず、油断しすぎず」のさじ加減を適宜微調整するために、
たくさん論文を読むようになりました。

ここ数年、雑誌に掲載される前の「査読前論文」を無料で公開しているデータベースが複数あります。
私の学生時代にはありえなかったことです。すごいなぁ!

査読前論文は最終的に誤りが指摘されたり、取り下げられたりすることもあるので
取捨選択にある程度の慎重さは求められますが

ここ1-2週間の間、複数の研究者が

●新型コロナに関しては、無症状感染者や軽症者は抗体が作られにくい。
 血液中に抗体が検出される期間もそう長くない。

●しかし、無症状感染者や軽症者で抗体が作られなかったケースの多くで、
 抗体を介さない「細胞性免疫」による免疫機構が働いている形跡が認められる。

●抗体だけを指標に判断すると、実際の感染既往者を少なく見積もってしまう恐れがある。

という報告をしております。
これは、「抗体保有者が多くなくても集団免疫は成立しうる」という仮説を支持するものです。

「交差免疫」という考え方もあります。
新しい病原体が体内に侵入したとき、過去に構造の似た病原体を撃退したことのある個体は、
既にもっている免疫を使って新しい病原体をも撃退できるという現象です。
ありふれた風邪のウイルスである、新型ではないコロナウイルスに感染した経験のある方の免疫システムが、
新型コロナウイルスにも有効であるという仮説も唱えられ、それを支持する研究結果も報告されています。

過剰に恐怖だけを煽る報道は、百害あって一利なしですよね・・・

免疫の役割、抗体の役割はこれからもっと明らかになっていくと思います。
その知見が、治療に役に立ち、私たちの平穏な生活の助けになるよう、正しく共有されていくことを祈っています。


2020.07.01 Wed l おしごと l top
ブックカバーチャレンジの加筆修正版 第二日目

よしながふみ先生の漫画も大好きです。

歴史もの、自伝的作品、学園もの等々幅広いジャンルの作品を描かれていますが
過剰な言葉を重ねずにキャラクターの心情を伝えること
多くを描写することなく、強い強い説得力をもたせるストーリー展開に惹かれます。
もちろん絵もとてもきれい、キャラクターが個性豊かで実に魅力的なところも
よしなが先生作品の大好きな所です。

その大半は「ジェンダー」の問題を巧みに絡めて描かれており
現代のようにLGBTが人々の話題になりやすくなる以前の90年代から
ゲイの世界を商業誌で描いたり(そして少々アングラな?世界でも描いたり)しておられました。

どれをとっても名作しかないのですが
「大奥」 「西洋骨董洋菓子店」 「きのう何食べた?」等々のヒット作だけでなく
「愛すべき娘たち」「こどもの体温」といった短編もしんみり来ます。

いま一番読みたいのは「フラワー・オブ・ライフ」
大ブレイク前は大学を舞台にした漫画はありましたが
高校生の日常を描いた作品は珍しいように思います。

淡々と日常を描きながらも細やかで鋭いするどい人物描写はさすがの一言で
遠く過ぎ去った思春期、青年期の悩みを思い出して「あー!その気持ち!わかるわかる!」と
ぶんぶん首を振って頷きたくなります。

生活に疲れたなーと思う時にふと読みたくなる。

いま手元にないので画像はAmazonから拝借いたしました。

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2020.05.27 Wed l 未分類 l top
ようやく緊急事態宣言も解除となり、
街に少しずつ活気が戻ってきそうな雰囲気です。

休日は朝から夜まで動き回って元気になる性質の自分は
自粛生活にはずいぶんと戸惑いましたが
私には音楽がある!漫画がある!大好きな本がある!と思い直し、
エンタメの世界にずいぶんと救われました。

ちょうど春先、SNSで「ブックカバーチャレンジ」という
影響を受けた書籍を紹介する企画が流行っておりました。
個人のFacebookで好きな漫画を7日間ひたすら紹介させていただきましたので
こちらにも転載いたします。
(普段ブログでは固いことばっかり呟いているのでやや唐突な感もありますが!!)

初日はこちら
萩岩睦美先生「銀曜日のおとぎばなし」

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昭和の時代は漫画雑誌が隆盛を極めており
女子の間では「りぼん」「なかよし」が二大勢力。

「りぼん」の黄金時代を支えた看板作家さんのひとり、萩岩睦美先生の大ファンです。

ファンタジックで愛にあふれたストーリーは勿論のこと、絵がまたとても可愛らしく繊細。
子供は可愛いし風景は異国情緒たっぷりだし、カラーページの美しさに溜息がでます。

どの作品もお勧めですが、やはりここは代表作で!

小人のお姫様ポーちゃんと、相棒の鳥のリルフィーが人間の青年スコットと出会い、
村を救うために奔走する、そんなお話。
自分の村を守るために自分を犠牲にすることを決意するシーンのポーちゃんが健気で健気で、
何度読んでも号泣😭

萩岩先生はデビューがとても早く(なんと16歳!)
この作品も22歳頃から連載されたものなのですが
親子愛や人間のエゴをしっかり描かれており、そんなところもただただ尊敬です。


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一昨年、個展に足を運びまして幸運にもご本人にサインしていただく機会に恵まれました!!
先生は、想像通りの優しくふんわりとした雰囲気の素敵な女性。
握手していただいたときの柔らかい手の感触を今でも覚えています。

これからも御元気に活躍していただくことを祈っております!



2020.05.25 Mon l 未分類 l top
日本国内でCOVID-19が拡大傾向にあります。

今後、当クリニックの関係者にCOVID-19罹患(疑い含む)が発生した場合、
速やかに千代田保健所に連絡のうえ指導を仰ぎつつ、
当院としては感染拡大防止のため、以下のように対応する方針です。

(尚、当クリニックには現在、山本院長と常勤スタッフ2名、サポートスタッフが3名在籍しております。)

なお、下記の方針は今後、社会情勢の変化や医学的知見の集積によって変更する可能性がございます。



① COVID-19の確定診断を受けたとき

★山本院長の感染が確定した場合

直ちに臨時休診とし、すべての患者様のご来院を一時停止とさせていただきます。

通院中の患者様への対応については、お電話等でスタッフよりご連絡さしあげます。
担当医より労務可能の指示を受けたのち、診療を再開いたします。


★スタッフの感染が確定した場合

担当医より労務可能の指示を受けるまでは出勤停止とします。




② 発熱・咳などCOVID-19罹患を疑う兆候がみられるとき

★山本院長に出現した場合

直ちに対面診療を休止し電話診察に切り替えると共に、すべての患者様のご来院を一時停止とさせていただきます。
症状が消失し7日間経過後、対面診療を再開いたします。


★スタッフに出現した場合

症状が消失し7日間経過するまでは勤務を停止いたします。





③ 同居家族がCOVID-19の確定診断を受けたとき

★山本院長の同居家族に出現した場合

すべての診療を電話診察に切り替え、すべての患者様のご来院を一時停止とさせていただきます。
同居家族(感染確定者)の症状が消失し7日間経過後、対面診療を再開いたします。
(なお、院長自身への感染を予防するため、家族が治癒するまでは帰宅をいたしません。)


★スタッフの同居家族に出現した場合

同居家族(感染確定者)の症状が消失し7日間経過するまでは出勤停止とします。




④ 同居家族に発熱・咳などCOVID-19罹患を疑う兆候がみられるとき

院長・スタッフ本人の症状の有無により判断いたします。
COVID-19罹患が確定した場合は、③の対応となります。



⑤通院患者様がCOVID-19の確定診断を受けたとき

直ちに対面診療を休止し電話診察に切り替えると共に、すべての患者様のご来院を一時停止とさせていただきます。
院内の消毒作業が完了し、院長・スタッフに発熱・咳・呼吸困難などの症状がないことを確認したうえで
保健所の許可のもと対面診療を再開します。



2020.04.19 Sun l 診療 l top
新型コロナウイルス感染症の拡大による診療体制につきまして

【 当院の方針 】

緊急事態宣言が発令されました。
医療機関は皆様の健康を守る重要な生活インフラと考え、診療は継続しております。
皆様に安心してご通院いただけるよう、感染症対策にはこれまで以上に力を入れております。

待合室は「3密空間」ではございません

待合室は14.5畳、大きな窓のあるゆったりとした空間で、
常時換気を行っています。

元来「完全予約制のできるだけお待たせしない診療」を提供しておりましたが
予約管理に更に力を入れ、
待合室にはスタッフ含め3-4人程度しかいない状態になるよう努めておりますので、
他の患者さんとの物理的距離も十分に保つことができます。

待ち時間も数分程度を心がけています。

診察室はさらにゆったりお過ごしいただけます


診察室は約14畳。
診察中は、患者さんと院長の2名しかおりません。
椅子の配置を調整して医師と患者さんの距離も2メートルあけ、
窓を開放し常時換気も行っております。

もちろん標準的な感染対策は行っています

手指衛生、消毒、マスク着用等の基本的対策も
入念に行っております。



感染リスクを下げたい方はこちらをご参照ください


ブログ( こちらのページ)にて混雑状況の目安をご案内中です。
(週に1~2回の更新です。最新の情報が反映されていないこともございますことをどうぞご容赦ください。)

混雑時を避けてのご受診もご検討いただければと思います。

通院に不安を感じる方


非常事態下では可能な限り柔軟な対応を心がけております。

外出が難しい方、体調に不安のある方は
お電話での相談・処方箋発行(郵送)も承りますので
遠慮なくご一報ください。
※現在通院中の方に限ります。

(厚生労働省も、今回の非常事態においては
対面せず処方箋を発行することを正式に認めております。)

【 2020.5.25追記 】

緊急事態宣言の解除に伴いまして
お電話での処方箋発行に制限がかかる可能性がございます。

厚生労働省の通達にしたがって診療を行いますので
最新の状況はTwitterにてご確認ください。 
2020.04.13 Mon l 未分類 l top